Calendar << March 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
Profile
Recommend
Recommend
Links
Search
Category
Archives
Admin
Mobile
<< 清水靖晃@トリフォニーホール | main | アフリカ勢 >>

チーフタンズの新作



パディは凄い人だ。
CD「サン・パトリシオ」を聴いた。
多くのメキシカンたちと共に、チーフタンズはますます活力を漲らせ、もう完璧な域に入ってきましたね。

「サン・パトリシオ」とは「聖パトリック大隊」という意味だそうで、19世紀後半におきたアメリカとメキシコの戦争で戦ったアイリッシュ移民たちの部隊。アメリカはこの戦争により、敗れたメキシコからカルフォルニアやニューメキシコを得た。
その頃アイルランドはイギリスによる支配下ジャガイモ飢饉にみまわれ、アイリッシュたちは自国で飢え死にするか、海を渡り生き抜くかの、決死の覚悟でアメリカに移民してきた。
そして、大国アメリカによる支配戦争に駆り出されるも、しかし、戦闘中、米国軍を捨て、メキシコ軍側にひるがえり、戦い、そして敗れ、彼ら「サン・パトリシオ」は処刑されたという話。彼らはメキシコ側では今も英雄として称えられているそう。
これが今回のメキシコ・アルバムのテーマ・スピリットとなっている。

パディ言。
「ひとりで、砂漠の夜、彼らは、何を夢にみたか?
彼らは、故郷を想ったのだろうか?
そこにメキシコ人がいたなら、音楽があったに違いない。
そこにアイルランド人がいたなら、絶対に、音楽があったと確信する。
音楽には、いつも異なる歴史があり、過去を思い出す独自の方法を持っている。戦いなどとは関係なく、より古い記憶、そして、時代を超えた愛、悲しみ、そしてどんなだったろうと夢想させる。
ライがある日僕に言った。
「ロサンゼルスはまだメキシコの町だ」と。
それは古い時代の声のように思えた。
それは、まるで彼が未知なる新世界をさらけ出す為に、沢山の砂に覆われたかの何百年間もの歴史を吹き飛ばしたかのようだった、理解はむずかしく、しかし、その可能性に、、、。」

このような話を想像しながらアルバムを聴くと、ますます、興味が尽きない。
リアム・ニーソン(アルバム9曲目)は何を語っているのだろうか。
とにかく、素晴らしい、パディとライ・クーダーのセンスが光るチーフタンズならではのアルバムです。

この記事のトラックバックURL
トラックバック