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朝日新聞レビュー

「沁みる 音楽への素朴な愛」
先週23日付けの朝日新聞夕刊「スウェルシーズン」公演のレビュー・タイトルです。渋谷duo musicexchangeでの公演はまさにこういう感じでしたね。
ライターさんが「なんだか懐かしい友に再会したような気分」になったと書いていた。
アイルランドのケルティック・タイガーと呼ばれた90年代後半からの経済成長はアイルランドに冨をもたらしたが、あの国ならではの音楽の「熱さや訛り」が薄れてきていたのを残念に思っていたところに、という視点で。
確かにアイルランドは豊かになるにつれ、素朴さが薄れきらびやかになった。グレンもアイルランドの変化を嘆いていた。アイリッシュの女性がロンドンッ子の真似してね〜似合わないのに、と(笑)。しかし、この急激な経済の冷え込みで、アイルランドも何年も前に戻っている、金に振り回されない、もっと大切なものを人々は取り戻すだろうと話していた。
経済危機に直面する今、これまで見失っていたものがあらためて見えてくる、皮肉なことだけれど、あしもとを見つめ直す大事な機会なのだと思う。


歌と花見の音楽フェスティバル「ウォッチング・ザ・スカイ」

風はつめたいですが、温かい陽ざしで、もう春に向かっている気がしますねえ、、。
さて、4月4日に上野の水上音楽堂にて、その名も春うららかに、歌と花見の音楽フェスティバル「ウォッチング・ザ・スカイ」を開催します。
歌と花見、最高ですね。これは盛り上がりますよ。
ジェシー・ハリスの新作が今日、発売となりました。そのジェシーを迎えて、そして、日本の彼の友人音楽家たち、おおはた雄一さんや畠山美由紀さんらが大勢出演します。
ジェシーの新作、素晴らしいですよ。ジェシーの歌はいつ聴いてもどのアルバムを聴いても、あの甘く優しい歌いっぷりに聞き惚れますが、今回のアルバムは更にサウンドも色鮮やかでとても楽しめます。
まずはアルバムを聴いて、そして、春の訪れを感じましょう。


バスキングのグレンの話の続き。

グレンはステージで一生懸命歌っていた。かっこわるいくらい一生懸命。人の良さ丸出し。ロック・シンガーじゃないみたい(笑)。
バスキングをやって一生懸命歌わないと、誰も聴いてくれなくなる、それがいつも自分の歌う姿勢の原点にある、と言ってたグレン。
彼のステージを見て、彼の歌を聴いて、「一生懸命」を考えた。
「一生懸命」は素敵だなあと。
かっこいい「一生懸命」は勿論評価されるけれど、かっこわるい「一生懸命」、効率の悪い「一生懸命」は隅に追いやられてる気がする。
仕事ではよく「いくら一生懸命やったからといって結果が伴わなければ意味がない」「結果が大事、無駄のない効率が大事」と言われるし、自分も思う(笑)。
「一生懸命」と「結果」が繋がれば、素晴らしいけれど、たとえ繋がらなくても、トンマな「一生懸命」だって、一途な「一生懸命」は同じに、あるいは人間としてもっと素晴らしいかもしれない。
汗をかき、さらけだす一生懸命より、クールがいい、効率が最優先の社会はきっと壁にぶちあたる。そんな歌も伝わらない。
いろんな素晴らしいアーティストに出会えてきたけれど、またひとり、グレンのような音楽家に出会えたのは幸福だ。



先日、ハンバートの佐藤良成さんの別プロジェクト「グッバイ・マイ・ラブ」の録音があった。「グッバイ・マイ・ラブ」(面白いですよ)はドラムとの2人編成。相棒のドラマーが一曲歌った。
ずっこけるほどのケッコウなヘタさ加減。今までもライブでやってるというのに5、6時間やっても録れない。自分の作詞作曲の曲(これがまた、素晴らしいのです)なのに、メロディを良成君に教えてもらっていた(笑)。
次回のレコーディングで。
練習しすぎて、歌いすぎて、声がでないんだという。
な〜にそれ?え、寝ている以外は毎日、浜にいって声を張り上げ、歌ってたって?日に8時間とか10時間とか海辺で。
何も考えず、後先も考えず、とにかく一途のひとり特訓!「もの好きバカ」というか「一生懸命」チーム。素晴らしいね、さすが良成君が相棒に選んだだけある(笑)。
ということで、かっこわるい「一生懸命」はかっこいい「一生懸命」と同じに、いや、もっと素敵です。

穴のあいたギター

昨日のスウェルシーズンのクアトロ・ライブ、胸に迫るものがありました。
片時もグレンから目を離すことができないほど、魂のこもった歌で感激しました。
こんな歌が聴けて幸せだなあと、感激ひとしお。

マルケタは若く可愛かった。と言っても映画当時は17歳で、今やっと20歳。可愛いはず。
消え入りそうな可憐な声、しかも芯のある凛とした感じの歌が気持ち良かった。
映画から5、6曲、フレイムスのナンバーを5曲ほど、そして、今新たにレコーディングをしているという新曲も4、5曲歌われた。
メンバーの演奏もすごくうまく、さすがにフレイムスは20年近く一緒にやっているバンドなので、アレンジも練れているし。

しかし、なにより、グレンの心の大きさが歌からドカーンと伝わった。
両手を広げていつでも受け入れてくれる感じ。
この人はアイリッシュそのものだ。
お話がすこぶるうまく、映画のシーンをみているようだった。
ストーリーテラーなのだ。
写真は17年も愛用しているというでっかい穴のあいたタカミネのギ ター。映画でもつかってましたね。
印象的だったグレンのことば

「バスキング(路上演奏)をやってた時の気持ちをいつももっている、音楽がよくないと、誰も聴いてくれない、見向いてもくれない。そういうぎりぎりのところでの聞き手と向かい合う姿勢が僕の原点だ。」

グレン

スウェル・シーズンに思う

DVDのボーナス映像のインタビューを見た。
この映画はもともと、大きな予算があって、キリアン・マーフィ主演の予定だったそうな。それが、2週間前に予算がいかなくなり、あわや中止、そこで、監督は演じたこともないけれど歌がうまいグレンに、やってみないかと頼んだそうだ。グレンは映画には音楽提供という形でのみ関わる予定だった。主役女性に、当時17歳だったチェコのマルケタをピアノも弾けるし、ということで、監督に推薦していたそうだ。
結局、超低予算のバジェットを工面し、グレンとマルケタでたった17日間とったのだという。
最初は映画館で上映できるかも期待できず、世界の映画祭にアプローチしても、どこもかけてくれず、アイルランドの西部、ゴールウウェイでのみ上映された。それを、サンダンス映画祭の関係者が見て、サンダンス映画祭で上映され受賞し、アカデミー賞歌曲賞やグラミー賞最優秀主題歌賞まで獲得し、世界中で上演されるという成功に至ったのだ。

片やハリウッドの巨大予算映画が頭打ちになっていると言われる今、こんな低予算映画が世界で上映され、人気を呼んでいるというのはいい話ですね。
この映画、韓国でも大ヒットし、コンサートは4000人会場2公演ソールドアウト、それはすごい、きっと韓国の情にはまったのかな、けど、単純なラブ・ストーリーだけじゃない。大体、2人が結ばれるわけでもないし、そこがいい。「その歌を歌えば、去った彼女も戻って来てくれる、きっとうまくいくわよ、」と励まされる。

音楽の持つ力、いいスピリットが物語を進行させる。登場する人たちみんながいい音楽を取り巻き、善意に満ちているのだ。
冒頭のスリも散らばったお金を一緒に拾ったり、昼は自由に演奏させてくれる楽器屋のオヤジ、録音の為の費用を借りようと尋ねた先の、ネクタイ、スーツのお固い銀行マンはギターを弾き出し音楽への共感を示したり、最初は新人バンドなんかにやる気のないスタジオのやり手エンジニアもいい音楽を聴くや俄然乗り出したり、と登場する人々がみんな、いい音楽に愛情を持っている。それが自然に描かれている。
バンドのベーシストだったという監督は、グレンとマルケタを起用し、音楽の力を描きたかったにちがいない。それはとてもアイルランド的なことなのだと感じる。
そして、グレンは映画の成功の恩恵を自分たちのものだけじゃくなく、アイルランドの他の音楽仲間とも分かち合おうとする。魂が籠った素晴らしいアーティスト、素敵な人なんだと思う。

『The Swell Season』というアルバムを映画公開の前、2006年初頭にグレンはマルケタと作っていた。
最初にこのアルバムがあったのですね。


スウェル・シーズン『The Swell Season』

ヘアズ・コーナー

来週、いよいよやってくるスウェル・シーズンの案内記事が朝日新聞夕刊に出ました!
朝日新聞asahi.com。
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY200901080181.html

スウェルシーズンで今回来日するのは、映画に出ているグレンとマルケタの2人のシンガーと、グレンがフロントを務めるロック・バンド、ザ・フレイムスのメンバーたち(ベース、ヴァイオリン,ギターとドラムスの4人)の合計6人のミュージシャン。
このメンバーのヴァイオリニスト、つまり、フィドラー、コラム・マッカヌムラにちょっと注目をしてください。
実はキーラのオスノディ兄弟と同じアイリッシュスクールに通った仲間で、初期のキーラのメンバーでもあったのです。
みんな、繋がってますね。
そういえば、ザ・フレイムスのマネージャーを紹介してくれたのもキーラの笛のカラムだった。アイリッシュはみんな親切で音楽家同士も協力しあってます。キーラがスウェルシーズンのフィドラー、コラムのソロ・アルバムを教えてくれました。
アイリッシュの伝統をベースに持ちながらも、映画音楽のような瑞々しく美しいサウンドのCDです。「ヘアズ・コーナー」野うさぎの場所という意味で、アイルランドの古くからの言い伝えで、収穫期に一角だけ野うさぎのために刈らずにとっておく、いつでも隠れたり避難できるように、ということ。これはリアムが話してました。存在するものを大切にし維持していく智慧を象徴するようなことばですね。
温かい気持ちになります。
コラムのCD、素敵です。

ヘアズコーナー
コラム・マッカヌムラ『ヘアズ・コーナー』
スウェル・シーズンの公演会場で販売します

新年おめでとうございます。

新年おめでとうございます。

前途多難の時代、世の中一歩先も見えないほどの暗さですが、弊社は一層明るく、皆ますます頑張ります。
やりたい面白いことがいっぱいあるのです。
まず、自分がわくわくするような企画でないと、他人様には届けられません。信頼してもらえません。
信頼しあえることが大事!
期待を裏切ることのない内容、ハイ・クオリティを心して、こつこつ精進します。

CDも続々出します。スウェル・シーズン、ジェシー・ハリスに、メリッサ・ラヴォー、モリアーティ、リアム・オメーンリィ、一押しが目白押し。
ま、まずは新年の祝い酒ですね。

皆様、今年もおつきあいのほど、よろしくお願い致します。